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ブログをはじめます——ホームページのリニューアルと、英語ページの新設について

田中博文7分で読めます

ブログをはじめます

このたび、ジェイ・キャピタル・パートナーズのホームページをリニューアルしました。あわせて、本ブログの連載を開始いたします。

当社はこれまで、実績やお知らせを中心に、必要最小限の情報のみを掲載してまいりました。M&Aや資本政策の実務は守秘義務と隣り合わせであり、個別案件について語れることは多くありません。その前提は今後も変わりません。

それでも、案件の中身ではなく「考え方」であれば、お伝えできることがあると考えました。

事業承継を検討する際に、最初に整理しておくべき論点は何か。買い手候補をどのような順番で見ていくのか。IPOと資本提携を並行して検討する局面で、何が判断の分かれ目になるのか。こうした問いに、私たちなりの答えを書き残していきます。

第1回は、今回のリニューアルそのものについてです。

ホームページをリニューアルしました

今回の更新では、構成を大きく三つに整理しました。

M&A 経営戦略や成長フェーズに合わせ、M&Aの企画立案からターゲット選定、バリュエーション、交渉、デューデリジェンス、契約締結、クロージングまでを一気通貫で支援します。事業承継、ベンチャー企業の資金調達FAもこの領域に含まれます。

事業再編 グループ経営の強化、持株会社化、スピンオフ、減損対策、資本の質の向上など、企業のフェーズや課題に応じた事業再編スキームをご提案します。

ファイナンス・IPO IPOに向けた体制構築から、資本政策の立案、株主構成の適正化、資金調達プランニングまで、上場を見据えた中長期の設計を支援します。

三つを並べてはいますが、実際のご相談がきれいに分かれていることは、ほとんどありません。事業承継の相談から入って持株会社化の設計に至る。IPOを検討していた会社が、資本政策の議論の途中で他社との資本提携に舵を切る。入口の看板が何であれ、経営者が抱えている問題は一つながりです。

領域をまたいでお引き受けできる体制であることを、「シームレスに」という一語に込めています。

実績のページには、開示可能なディールのみを掲載しました。SOLIZE株式会社による株式会社フューレックス買収に係るDD・バリュエーション。株式会社ツインエンジンのシリーズBラウンド資金調達FA。Mipox株式会社によるミスミ化学株式会社の株式取得FA。株式会社新日本科学によるイナリサーチのTOBに関するFA。それぞれ、当社が担った役割を明記しています。

英語ページを新設しました

今回のリニューアルで最も大きな変更は、英語ページの新設です。

海外の相手方とやりとりを始めると、ほぼ必ず来る依頼があります。「御社のウェブサイトを教えてください」。先方にとっては当然の確認です。名前を聞いたことのないアドバイザーが、日本側の当事者の代理人として交渉のテーブルに着こうとしている。まず何者かを確かめる。順番として、これ以上に自然なものはありません。

大手金融機関であれば、社名を名乗った時点で説明の大半が終わります。相手が知っている。相手の上司も知っている。投資委員会の資料に社名を書けば、それ以上の補足を求められることは、まずありません。

独立系ブティックは、そこが違います。

当社は大手金融機関に属していません。系列の意向も、親会社の都合も、案件の入口には存在しません。だからこそ経営者の側に立ち切った助言ができる——というのが独立系を選んだ理由です。同時にその独立性は、初対面の相手に対しては何の説明にもなりません。名前で信用が担保されない以上、何をしてきて、誰がやっていて、どこまで伴走するのかを、自分の言葉で示すほかありません。

国内であれば、紹介者や過去の接点がその役割を果たしてくれます。海外では、それが効かない場面が増えます。ウェブサイトの重みが、国内案件と海外案件とでまったく違うのです。

英語ページをつくるにあたって避けたかったのは、日本語ページの要約版を英語で置くことでした。海外案件で当社が接するのは、相手方の経営陣だけではありません。現地のリーガル・アカウンティングのアドバイザー、本国の投資委員会、場合によってはその先の株主。案件が進むほど、意思決定に関わる人数は増え、そのうち日本語を読む方の比率は下がっていきます。

判断に使われるのは、いつも細部のほうです。どの領域を、どのフェーズで、どこまで担うのか。チームは誰と組むのか。どの案件で何の役割を務めたのか。

そこで英語ページは、日本語ページと同じ粒度で、同じことを書いています。

An independent investment bank that stands by you with integrity Seamless financial consulting across restructuring, M&A, IPO, and corporate finance.

日本語の「実直に伴走する、独立系投資銀行」に対応する一文です。訳語を探すというより、同じ姿勢を英語で言い直す作業に近いものでした。

アジアを含めた体制について

当社は「国内とアジア」を活動範囲としています。これはチームの成り立ちから来ています。

シニアパートナーの太田幸樹は、三井物産、BCGの東南アジア、ABC・Cooking Studio Worldwideを経て当社に参画しました。ロンドン大学、一橋大学大学院、INSEAD MBA。東南アジアで事業をつくり、動かしてきた側の視点を持っています。

代表パートナーの田中博文は、あさひ銀行、QBハウス、みずほ証券を経て、2010年に当社の前身を設立しました。銀行と証券という金融側の経験に、事業会社での経営経験が挟まっているのが特徴です。

パートナーの吉田勇太は公認会計士として、EY新日本において会計監査、株式公開支援、IFRS導入支援に従事してまいりました。

金融、事業、会計。そのうえで、案件ごとに外部の弁護士・税理士・公認会計士と最適なチームを組みます。少人数のブティックが海外案件を担うとすれば、この組み方以外にありません。

変えなかったこと

デザインも構成も入れ替えましたが、変えていない部分があります。

「経営者が腰を据えて相談できる、独立系のプロフェッショナル」。当社が置いている軸はここです。

M&Aは手段であって、目的ではありません。売るべきでない会社に売却をお勧めしない。急ぐべきでない局面で急がせない。経営者の意思と、その方の人生設計を先に伺う。決めるのはいつも経営者であり、私たちはその判断が十分な材料の上でなされるように伴走します。

サイトを英語にしたからといって、この順番が変わることはありません。むしろ海外の当事者が加わるほど、日本側の経営者が置き去りにされる場面は増えます。言語の壁は、そのまま情報量の非対称に変わるからです。英語ページを設けた動機の半分は、海外に届けるためでした。残りの半分は、海外の相手と対等に議論できる状態を、日本側の経営者のために用意しておくためです。

これから

本ブログでは、M&A・事業再編・ファイナンス/IPOの実務で私たちが日々考えていることを、個別案件に触れない範囲で書いていきます。更新は不定期になりますが、実務でお役に立つ内容を心がけます。

M&A、事業再編、ファイナンス・IPO。国内案件・海外案件を問わず、論点の整理からでもお気軽にご相談ください。日本語・英語のいずれでも承ります。

ジェイ・キャピタル・パートナーズ株式会社 東京都千代田区大手町1-7-2 東京サンケイビル27階 TEL 03-3242-6854(受付 8:30〜17:30)

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